Ieiri Family Dental いえいりファミリー歯科の虫歯治療

できる限り「削らない」「抜かない」「痛くない」虫歯治療

できる限り「削らない」「抜かない」「痛くない」虫歯治療

どんなに優れた補綴物でも天然の歯には劣ります。よく噛めて、楽しい毎日を送れているのは、親知らずを含めた32本の歯が正常に機能してくれているからなのです。当院ではそんなかけがえのない天然歯を可能な限り残す治療を心がけています。できるだけ「削らない」「抜かない」虫歯治療を提供します。

虫歯治療で大切にしている3つのこと

虫歯治療で大切にしている3つのこと

1.歯質の保存に努める

エナメル質には、再生する機能が備わっていません。虫歯菌に溶かされたり、治療で削られたりすると、修復不可能な欠損が生じてしまうのです。それだけに当院では、できるだけ削らない」「抜かない」ことを心がけ、歯質を極力保存することに努めています。

2.痛くない麻酔処置

虫歯治療に伴う痛みや不快感は、歯を削る前の麻酔処置に集中していることが多いです。なぜなら、実際に歯を削る時には、麻酔によって歯の感覚が麻痺しているからです。そこで当院では、患者さまが痛みを感じることがない麻酔処置を心がけております。

  • 表面麻酔で刺入時の痛みを軽減

    表面麻酔で刺入時の痛みを軽減

    麻酔注射を打つ前に、歯茎へ表面麻酔を施します。ジェル状の表面麻酔は、歯茎に塗布して数分も経てば、その周囲の感覚を麻痺させます。その結果、麻酔針を刺入した時の痛みを緩和することができるのです。

  • 温めた麻酔液をゆっくり注入する

    温めた麻酔液をゆっくり注入する

    冷温保存された麻酔液を勢いよく注入すると、歯茎に対する刺激が強まり、その分痛みも増幅します。そこで当院では、使用前に麻酔液を体温程度に温め、ゆっくりと一定の速度で注入するように心がけております。

3.虫歯になった原因を見極める

虫歯になった根本的な原因がわかっていなければ、病変を削ってレジンを詰めても、またすぐに虫歯になってしまいます。当院ではそうした虫歯の再発を繰り返さないためにも、患者さまがなぜ虫歯になったのか、その根本的な原因を究明するよう努めております。

食生活やオーラルケアの方法、頻度など、どこに虫歯の原因があったのかを患者さまと一緒に考えていきます。そうすることで虫歯の再発を予防し、お口の健康維持・増進に役立てていただきます。

虫歯を発症させる4つの要因

虫歯というのは、単に「歯をしっかり磨いていなかったから」なるものでもありません。現に、それほど一生懸命歯を磨いていなくても、虫歯にならない人はいらっしゃいます。これは、虫歯が「虫歯菌」「糖質」「歯質」「時間」という4つの要因が重なって初めて発症する病気だからです。

  • 虫歯菌

    虫歯の根本的な原因は「虫歯菌」への感染です。お口の中で虫歯菌が増えれば増えるほど、虫歯の発症リスクは上昇します。そこで有用なのが歯科医院で受ける歯のクリーニングです。

    普段のブラッシングでは落とすことのできないバイオフィルムや歯石などをきれいに除去し、虫歯菌の温床となる物質を一掃します。

  • 糖質

    虫歯で歯が溶けるのは、虫歯菌が糖質を栄養源として酸を作り出すためです。そんな糖質の摂取を制限することで、虫歯菌の繁殖や酸の産生を抑えることが可能となります。

  • 歯質

    虫歯菌が増えて、たくさんの酸が産生されるようになっても、歯質が強ければ虫歯になりません。フッ素入りの歯磨き粉を使用したり、フッ素塗布を受けたりすることで歯の再石灰化を促し、虫歯菌に負けない強い歯質を作りましょう

虫歯はこうして進行する

1.初期の虫歯(CO)

1.初期の虫歯(CO)

発生して間もない虫歯には、穴があいていません。歯の表面が白く濁ったような変化が認められるだけです。その内側では、脱灰(だっかい)と呼ばれる歯質の溶解が生じていることから、フッ素を塗布することで再石灰化を促します。歯磨きもしっかり行うことで、虫歯の進行を止めることができます。

2.エナメル質の虫歯(C1)

2.エナメル質の虫歯(C1)

虫歯菌によってエナメル質の一部が溶かされた状態です。痛みを感じることはありません。虫歯菌に侵された歯質を削り、コンポジットレジンを充填します。

3.象牙質の虫歯(C2)

3.象牙質の虫歯(C2)

虫歯菌が象牙質まで侵入した状態です。冷たいものがしみたり、痛みを感じたりするようになります。歯の表面にあいた穴が黒く着色するのも象牙質の虫歯の特徴です。虫歯菌に侵された歯質を削り、詰め物や被せ物をします。

4.歯の神経にまで達した虫歯(C3)

4.歯の神経にまで達した虫歯(C3)

虫歯菌が歯の神経にまで侵入すると、強い痛みを感じるようになります。何もしていなくてもズキズキ痛むことも珍しくありません。歯の神経を抜き、根管治療を行うことで、症状を改善させることができます。

5.歯根だけが残った状態(C4)

5.歯根だけが残った状態(C4)

歯冠が崩壊して、歯根のみが残った段階を残根状態(ざんこんじょうたい)といいます。歯の神経は死んでいることから、痛みなどの症状が消失します。ここまでくると、歯質を保存することが難しく、抜歯適応されるケースがほとんどです。